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ロマンティックな小品 (ドヴォルザーク) : ミニ英和和英辞書
ロマンティックな小品 (ドヴォルザーク)[ろまんてぃっくなしょうひん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

小品 : [しょうひん]
 【名詞】 1. something very small 2. essay 3. literary sketch 
: [ひん]
 【名詞】 1. thing 2. article 3. goods 4. dignity 5. article (goods) 6. counter for meal courses 
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ロマンティックな小品 (ドヴォルザーク) : ウィキペディア日本語版
ロマンティックな小品 (ドヴォルザーク)[ろまんてぃっくなしょうひん]

ロマンティックな小品》()作品75B. 150)は、アントニーン・ドヴォルザーク1887年1月に作曲したヴァイオリンピアノのための組曲である。どの曲も、弦楽三重奏のための《ミニアチュール(, バガテルとも訳される)》Op. 75a(B. 149)からの改作である。
== 創作と出版の経緯 ==
当時ドヴォルザーク家は、プラハ第2区ジトナー街564番地に居を構え、夫人の母親と同居していた。彼女は一室を、化学を学ぶ若い学生のヨセフ・クルイスに賃貸していた。クルイスはまた、プラハ国立劇場管弦楽団の一員であるヤン・ペリカンに入門してヴァイオリンも学んでいた。クルイスとペリカンはしばしばデュエットでヴァイオリンを弾いており、ヴィオラ奏者であったドヴォルザークは、二人の演奏を耳にして、二人と共演できるような弦楽三重奏曲を作曲しようと思い立ったのだった〔。 その成果が、1887年1月7日から14日までに作曲された《三重奏曲ハ長調()》Op.74(B.148)だったのである。しかしながらこの曲は難しすぎてクルイスの手に負えなかったため、ドヴォルザークはかなり簡単な別の三重奏曲を作曲することになったのである。この第2の弦楽三重奏曲は《ミニアチュール》と名付けられ、第1楽章「カヴァティーナ」、第2楽章「奇想曲」、第3楽章「ロマンス」、第4楽章は「悲歌(あるいはバラード)」 と呼ばれた。1887年1月18日付の楽譜出版社ジムロックに宛てた手紙の中で、ドヴォルザークはこのように述べている。「小さなミニアチュール集を作曲しているところです—ただ2つのヴァイオリンとヴィオラのために—。小生は、あたかも大作の交響曲を作曲しているかのように、楽しんで創作しております。これについて何か言いたいことはございますか?むろん、これらの曲はアマチュア向けを意図したものではありますが、しかしながらベートーヴェンやシューマンも、かなり単純な手段で何かを表現しなかったでしょうか?。」ドヴォルザークはこの弦楽三重奏版の小品集に満足していたのだが、直ちにヴァイオリンとピアノのための編曲に取り掛かるのであった。この新しい版をドヴォルザークは《ロマンティックな小品集》作品45とよび、作曲年代は自筆譜の終わりに「1887年1月25日」と記入している。《4つのロマンティックな小品》は、1887年にベルリンの出版社ジムロックより出版された。
ドヴォルザークは後に三重奏版の存在をすっかり忘れてしまい、1901年にジムロックに「三重奏と前提されている曲が(中略)《ロマンティックな小品》である筈ありません」と釈明している。ドヴォルザークの自筆の三重奏版の譜面(およびクルイスによるパート譜の浄写)は1938年になって再発見され、ドヴォルザーク自身が勘違いをしていたことが証明された。初稿である三重奏曲の《ミニアチュール(あるいはバガテル)》が出版されたのは、ようやく1945年、チェコの出版社(Hudební Matice Umělecké Besedy)によってであった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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